電子日報の薦め
データベースで何をしよかと考えた時に「ふと営業日報を共有化したい」と思い、ブックオフで古い本を大量に購入してみた。金額は11冊で2000円くらい。1冊あたり中古本で200円以下。さてどんなことを著者が書いているかと言えば「紙で書かれた日報をメールで記入して社内で共有しよう」と考えたそうである。それには著者がヒントを得たある経営者のアナログな仕組みを1995年頃に見て発想したとのこと。
Windows95が発売される前に「発行された本で書かれていたアナログ的売上アップ術」を着想にこれから来るであろうIT化を「電子メールでデジタル化しよう」と試みたらしい。
それは「いったいどうやるのか」と言えば
『商談の記録(訪問先ごとに思ったことをすべて正直に失敗したことも交えて書く)』
①「ある決まった書式でタイトルを打ち込み」
②「アナ⇒デジ化した営業日報に只々「日々の営業進捗【事実】」
③「その商談で思ったこと【推察】」
④「次回のアクションプラン【次回】」
『業務の記録(こちらがいわゆる一日にあった最後に業務日報をまとめたもの)』
⑤「上司への報告、連絡、相談【報・連・相】」
⑥「その日の仕事で成功したこと【成功】」
⑦「その日の仕事で問題と思ったこと【問題】」
⑧「その問題の対策【対策】」
等を書くのである。
ここに「紙の日報とは違うセオリーを入れる」のである。この電子日報では「決して上司ができない部下を責めるために業務の遂行状況を把握するために書かせるではなく」「社内で共有するためのあらゆる情報を入れること」で「社内の外回り営業のスキルアップ」に使うために、あえて「記事を書いた営業マン自身の失敗」も「お客様からもらったNGワード(やんわり断り文句など)」もすべて書いてみることが大事なのだそう。
それらの情報を検索するときに「その決まったキーワードで検索する」と時系列でお客様の情報が見えてくるのだ。データベースの機能を「メールアプリの検索機能で使いこなしてる」コスパ重視のIT活用法として、これはSFA(営業支援システム)の基礎である「セールスフォースの手法のほんの一部」にすぎず、いろいろまとまると「CRM(顧客管理システム)に応用できる」ので試してみる価値はありそうだ。
そのCRMである顧客管理システムに発展させて使いこなせれば、それらの情報が社内共有できるので「その年入った新入社員が見た時」に参考にして、先輩たちが作った社史が「その会社のサクセスストーリー」となり「新人たちのマニュアル」として生きてくるのである。これがデータベースを使うための本当の意義なのだろう。
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